線維筋痛症 1 (2年前に発症)
30歳 女性
【治療前】
肩こり:15才頃からある。20才から仕事(パソコン業務一日8時間)を始めてからひどくなった。
28才の夏、走っていてすべりコンクリートにお尻をぶった。痛くて立てなかった程。
その1~2週間後から腰痛になり、次第にひどくなり、腰痛で2時間も立てない程、座るのもきつかった。
次第に、左太ももの前側 → 外側 → 後側の順で張り感と痛みが生じ、右太ももも同様な症状となった。
29才の4月頃から太ももと頸が痛くて睡眠障害となり、次第にうつっぽくなった。
29才の5月、石川県某整形外科で「線維筋痛症」と診断され(圧痛点40カ所あり)、トリガーポイントに直接注射をされた。
30才の8月まで2年間、様々な治療を受けたが、症状は一進一退だった。
【当院での治療後の経過(18日間で4回治療)、4回目(18日目)治療日の状態】
痛み
後頸部:左側はもう気にならない程度、右側は40%減。症状は戻らない。
太もも:今までは、いつも足全体が痛かったが、今は昼間は痛みがない時もしばしばあり、足も痛くない部位が出てきた。生理前は特にひどかったが、治療を受けてからあった生理の時は、痛みが半減だった。
背中と腰の痛み:今までは特に起床時がひどく、動くとほぐれてきていたが、今は40%減。
肩こり:全体的に肩回しが楽になった。
入眠2時間後に、ほぼ毎日、お尻と大腿後側の鈍痛で目がさめる。
2回目治療以降は週に0~2回、目がさめる程度でかなり回数が少なくなった。
線維筋痛症2(12年前に発症)
39歳 女性
【発症から12年間の経過】
以前から、肩こりと腰痛あり。
27才頃から、左お尻と太ももの境目辺りに違和感とむずむず感があった。
34才頃、左太もものつけ根辺りに痛み、筋違いのような感覚が生じた。整形外科等でレントゲンやMRI検査を行ったが異常はなかった。
35才頃、痛みが、左お尻、太もも全体、腰、膝、右肩、頸と広がってきた。様々な治療を受けたが効果はほとんどなかった。
36才頃、石川県某整形外科に入院して痛い筋肉に直接ブロック注射を受け、まあまあ効果はみられた。
【当院での、初回治療時点での症状】
①右肩甲骨上部の一点が、パソコンを10分もするとそこの筋肉が固まってくるようで、刺すような痛みがおきる。
②左お尻は常にヒリヒリと痛く、座るとひどくなり座っている時間が長い程痛みがひどくなる。
③左お尻が痛くなると、左太ももの外側から膝外側にかけて痛くなってくる。
④疲れ、パソコン、長時間歩行で、脇腹が痛くなってくる。
⑤服を脱ぐ動作をすると、右肩が痛くなる。
⑥髪の毛で頸が熱くなると、気が上がってきて、顔がほてってきて、ほてりがひくのに時間がかかる。
【その後の経過(30日間で6回治療)、最終治療から2か月後の状態を電話で聴取】
①治療回数を重ねる毎に痛みは軽くなり、パソコンをしても、その部位の筋肉が固まってくる感じはなくなり、普通の肩こり風になった。
②大分、楽になった。
③痛みはなくなった。
④痛みはなくなった。
⑤痛みはなくなった。
⑥治療2回目後、気は胸辺りで止まり、気が上がる速度が遅くなり、自分でそれを抑えられるようになった。6回目治療以降は気の上昇はまったくなくなった。